はじめに
2020年5月にCBT方式で、統計検定2級を受験しまして、合格することができました。
なので、合格するまでの勉強方法や参考書などを、これから勉強する人の参考になればと思い、共有させていただきます。
勉強開始前の自分のレベル
- 理系出身なので、微分積分、確率などは勉強した経験がある
- QC検定2級を持っているので、統計検定の範囲である仮説、検定などは勉強した経験がある(ほとんど勉強した内容は忘れていたが)
勉強時間
約100時間、30日 (平日2時間、休日5時間)
自分は理系出身で、QC検定を勉強したおかげで、仮設検定をなんとなく知っていたので、この勉強時間になりました。もし、数学の基礎から勉強する人は、もう少し時間が必要かもしれません。
おすすめの参考書など
日本統計学公式認定 統計学基礎
お勧め度 ★☆☆☆☆
公式認定と名がついていますが、はっきりいってあまりお勧めできません。この本の本文が理解できる人は、統計検定2級なんてレベルではないのでしょうか?
唯一、お勧めできる点としては練習問題です。うまく出題範囲をカバーした練習問題です。しかし、解説が不親切で、WEB上にも、詳しい解説が用意されていますが、それでも不親切すぎます。
なので、過去問を解き終わって、余裕があれば、練習問題にチャレンジする程度でいいと思います。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2017〜2019年]
お勧め度 ★★★★☆
過去問を解くのは定石なのでお勧めもなにもないのですが。
ただ、この本も問題の解説が不親切で、この解説を読んでもあまり理解できないのではないかと思います。なので、この問題点を解決するための、二つの教材について、紹介したいと思います。
また、CBT方式で受験を考えている方は、2013年~2015年ぐらいの過去問も併せて解いておくことをお勧めします。
統計検定2級合格のツボ Kindle版
お勧め度 ★★★★☆
過去問をベースに、統計学の基礎が学べる本です。過去問の解説を読んでも理解できなかったり、あやふやなところがあれば、この本できちんと原理を説明できるくらいに理解を深めましょう。
kindle版しかなく、紙の本で学びたい派の人にとっては少し不便になってしまいますが、Kindle Unlimitedの対象なので、読み放題に入っている人はそれで読むこともできます。
YouTube Yuya.K_ASNチャンネル
お勧め度 ★★★★☆
前は、過去問の解説を取り扱っていたのですが、諸事情によりそれらの動画は非公開になってしまいした。
しかし、過去問の類題を使って、統計検定2級で出題される題目をとてもわかりやすく説明してくれます。なので、過去問を解いていて一元配置分散分析がよくわからないなぁなどあったときは、このチャンネルの動画の解説を見れば、理解できるようになると思います。
(2020年5月31日現在、再始動したばっかなので、まだ動画は少ないですが今後増えてくると思うので、紹介しておきます)
勉強方法
まずは、日本統計学会公式認定の「統計学基礎」を使いました。しかし、本文を読んだところとても難しいと思ったので、練習問題だけ解きました。練習問題は公式認定なだけに、出題範囲をよくとらえているので、練習問題を解いていました。しかし、解説もとても不親切なので、もし難しいと感じたのなら、飛ばしていいと思います。
あとは、もう過去問をひたすら解いていました。最初はそのときの過去問の本の最新版である、2017年~2019年のものを解いていました。ただ、過去問の解説もあまり新設ではなく、解説を読んだだけでは今一つ理解できませんでした。そこで、おすすめの参考書のところでも触れましたが、以下の二つを参考に、理解を深めました。
- 統計検定2級合格のツボ Kindle版
- YouTube Yuya.K_ASNチャンネル
そして、余裕でてきたので、2013年~2015年の過去問を解きました。自分はCBT形式で受験したのですが、これはとてもいい対策であったと思いました。
基本的にはほとんど過去問しか解いていません。しかし、過去問の解説だとあまりりかいできなかったので、他の媒体を使って、過去問の理解を深めました。
文系出身で、積分や統計について、何も知らないというかたは、やさしめの統計学の本を一冊終わらせてから、過去問に取り組むのがいいと思います。
CBT方式について
どんな内容かは話せないので、アドバイスだけ
- 2013年から2015年の過去問はやっておいたほうがいい。
- 試験時間は結構ぎりぎりなので、急ぎめで解いたほうがいい。自分は過去問は1時間ほどで解けたが、本番は5分くらいしか余らなかった。
まとめ
- 勉強時間はだいたい100時間くらい、積分などがわからない人はもう少し時間がかかるかも。
- 基本的に過去問をしっかり理解できていれば、十分合格できる。ただ、過去問の解説が不親切なので、別の媒体を使って、勉強する必要があるかもしれない。
- CBT方式で試験を受ける人は、2013年、2014年あたりの過去問を解いておくといいと思います。